秋の足尾山塊 庚申山
2020年10月20日(火)晴れ 天気予報で2日晴れが出たので10年前にスーさんと3人で皇海山に登ったことを思い出し、クマが松木渓谷から皇海山に登っているので覗きに行こうと足尾の庚申山登山に決めました。
銀山平ー猿田彦神社跡ーお山巡りコースー庚申山1892m-庚申山荘ー銀山平 9時間
3時半に鎌倉を出て、圏央道から関越道高崎ICから北関東道に初めて乗り、伊勢原で降り赤城山の東端を巻くように北上、渡良瀬渓谷鉄道沿いに走ります。終着駅の間藤駅から銀山平へ細い舟石林道を登り、銀山平のゲート前に7時到着。庚申川沿い林道を1時間半も歩いて一の鳥居に到着。10人ほどのグループに遭遇。赤い鳥居をくぐり、そのまま水ノ面沢沿いの登山道へ。滝がきれいな沢です。眠気を振り払うためおにぎりを頬張ります。8時半江戸時代後期の案内石百丁目
昔からの庚申お参り道で奇怪な岩に名前がついています。この大きな岩は鏡岩。
古い石垣のある旧跡猿田彦神社跡の先で庚申山荘とお山巡りコースの分岐があり、上級者に限るという修験道に足を踏み入れます。
沢を渡ると山小屋が大きな桂の木の林の先に、宇都宮大学ワンダーフォーゲル部とありました。素敵な場所に建っています。
ここから急登になり、あらまあ大変。でもダケカンバの幹の白とヤシオツツジの紅葉とシラビソの緑が美しい。
尾根に出ると樹々の香りが甘い。うっとりしている間もなく岩山が迫ってきます。
梯子を登ったり、降りたり、岩を経釣ったり。
切り立った断崖に橋が架かっています。10時半、ここでクマがサングラスを置き忘れてしまいました。
また鎖を登ったり、岩の下をくぐったり。ずーっとトラバースを続けます。
最後の梯子を上っていると上から3人の男性が降りて来ました。一の鳥居で会った方です。お互いにお気をつけてと言いあいながら岩場ですれ違います。気の抜けない急登を経て尾根に上がり、途中の木々の間から雪化粧した男体山が。緩やかな尾根を辿ると12時に頂上です。
一の鳥居で会った壬生ハイキングクラブの方々が昼食中でした。鎌倉から来たと知ると歓待してくださいました。彼らが先に下り、私たちも差入れの茅乃舎のにゅう麺をいただこうとコンロで沸かします。ゆっくりしていると皇海山から縦走してきた若者が一人来ました。さあ下山しましょ。分岐で庚申山荘に上がり、天然記念物のコウシンソウの写真を見ました。お山巡りの岩場に6月に咲く食虫植物だそうです。
山荘にはしめ縄があり神社がまつられていました。さあ降りましょう。30分降るとハイキングクラブの方々に追いつき、お山巡りの方にサングラスがなかったか伺うと猿田彦神社跡の分岐にかけてきたとのこと。お礼を言ってクマが走ってまた分岐まで取りに行きました。1時間のトレーニングでした。途中で庚申山荘に泊まる方々が登ってきました。一の鳥居に15時。ここでも登山者が一人。暗くなるのが早いので大丈夫かなあ。16時過ぎに駐車場所へ。今日は銀山平のかじか荘で泊まります。誰もいない温泉でゆっくりして夕食です。食堂には平日なので5組ほど。地元産の食材と地元料理に地元清開の純米酒が進みました。
10月21日(水)晴れ 外は7度です。足尾銅山の産業遺跡を見て、古河迎賓館を見て松木渓谷へ。
50年前ははげ山で異世界に来たみたいだったそうですが、植林され緑が多くなっていますが、岩峰はそのままでジャンダルムが見えます。当時は登山道があったそうですが今は沢歩きとふみあと程度で皇海山へのバリエーションルートになっています。夏にテントを持ってきたいところです。さあ渡良瀬鉄道沿いの道を辿りましょう。可愛らしい駅がたくさんあります。草木湖農産物販売所で秋のタケノコ四方竹があったので購入。家で茹ででみると根曲竹のよう。鯖缶と一緒に味噌汁にしたら美味しかったのです。
渡良瀬鉄道は一両の可愛らしい車両でした。途中の神戸駅で。
栃木足尾の山はクマには懐かしいところだったのではないでしょうか。庚申山は水が豊富で皇海山とはまた違った岩と樹々が織りなす独特の雰囲気の山でした。














