初秋の那須 苦土川(湯川)井戸沢 沢登り
2017年9月12日 秋の那須連峰の沢登りを三斗小屋温泉をベースに計画しました。雨の予報なので今日は三斗小屋温泉までなのでゆっくり7時に鎌倉を出発。順調に圏央道、久しぶりの東北道の黒磯板室ICを10時半に出ます。深山湖畔から林道に入って大沢出会い近くのゲートに駐車。11時半ザックを担いで歩き始めます。
杉林を抜けると広葉樹林の気持ちの良い道です。ダケカンバにこれはキノコ?
1時間で三斗小屋宿跡に到着。会津と江戸を結ぶ街道であった跡が。
戊辰戦争の時の山岳戦での戦死者の墓地。
明るい草原の傍らには古い灯篭が並んでいます。
更に三斗小屋温泉方面に向かい、手前に那珂川源流の碑がある苦土川(湯川)を渡る橋に出ました。
まだ13時半なのでクマはここでちょっと毛ばりを振ります。立派な日光岩魚が食いついてきました。今日は温泉泊りなのでリリース。
さあ温泉に向かいます。登り坂の途中でバナナを食べて、ダケカンバやミズナラの林を愛でながら登って紫のトリカブトが満開の沢を渡ると大黒屋です。
年季の入った建物を丁寧に使っていらして建具などは時代ものです。戊辰戦争で焼けた後に明治2年に立て直されたとのことでした。気持ちの良い温泉は二つ。お庭でアペリティフをいただいているともう夕食です。お食事は17時にお部屋に運ばれてきます。
自家発電なので20時には消灯。おやすみなさい。
9月13日(水) 晴れ 今日は井戸沢を遡行して大峠から峠沢に入ってみる計画です。6時に朝食。7時30分には湯川の橋まで下って、橋を渡りちょっと登ったところから踏み跡を下り井戸沢に入ります。枯れ沢なのでごろごろ石を辿ると堰堤に出ます。左にトラロープがかかっています。堰堤の上で私は沢支度をします。
さあ堰堤から下りると井戸沢登りの始まりです。8時20分最初の滝です。
8時27分、15mの滝です。右側を登ってみます。
一番上の岩がオーバーハングで難しいので右手の木の下の岩をトラバースして巻きます。




















9月14日(木) 納豆の朝食を6時にいただき、7時半にご主人とお話ししながらお別れを。いつまでもお元気で!大黒屋を守ってくださいな。橋まで45分で下ると、煙草屋のご主人とすれ違いました。連休前の荷揚げかな。優しそうな方でした。湯川の下の方でクマは早々に竿を出します。その間、私は那須の地図を眺めています。飽きてクマの残した折れた竿で提灯釣りをしてみます。1時間ほど遊んでイワナを手に帰ってきました。湯川のイワナは顔が小さく白っぽいがお腹の黄色は同じです。家でムニエルで食べてみると峠沢のイワナの方が筋肉質で美味しく、湯川の方はあっさりしてました。さあ帰りましょ。広い林道に出て湯川に近づくと下の方で釣り師が川虫を取っていました。林道ゲートにも3台の車が。深山湖畔近くにも今日は車が数台止まっていました。板室温泉まで下るとちょうど12時。ソバ畑がたくさんあったのでこれはお蕎麦を食べようと蕎麦処やしおに。マイタケ天ぷらに鮎飯、ざるそばに山椒味噌の田楽にパンナコッタの御膳が1450円。もう堪能しました。
ここで出会ったタクシーの運ちゃんが板室温泉グリーングリーンを教えてくれました。日帰り入浴65歳以上は200円なのです。筋肉痛、打撲に良いとのことで綱をつかむ露天で足を癒しました。戸田交差点手前の深山産直会でずいき等の那須野菜を、道の駅でミルクを飲んで鎌倉に17時に到着。初めての裏那須の荒々しさを沢の苔むした美しさを堪能した沢旅でした。

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