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2012年10月 8日 (月)

紅葉の室堂、剱岳北方稜線から仙人池、阿曽原温泉から欅平へ

2012年10月2日~5日 憧れの裏剱の紅葉を見に北方稜線にチャレンジしました。

10月1日23時 横浜から初めての高速バスで富山へ向かいます。リクライニングシートを倒し、ブランケットと空気枕でおやすみなさい。

10月2日 6時半に富山駅に到着。7時24分電鉄富山から立山へ、立山ケーブルで美女平、バスで室堂に10時に到着。片道一人3530円。
室堂はもう紅葉真っ盛りです。気持ちの良い秋風に散歩気分で雷鳥沢へ。Rimg038711時、雷鳥平のベンチでお昼のお握りを頬張ります。40年ぶりの雷鳥沢、現役の時のスキー合宿で泊まったのは雷鳥荘だったかなあ?雷鳥沢キャンプ場2277mRimg0392秋の山は久しぶりなのでとても新鮮です。11時15分雷鳥沢を出て、結構な急登にハアハア言いながら12時40分剱御前小屋2750mに到着。ガスの中なので見晴らしはありません。剣山荘に向かってトラバースします。ハイマツと紅葉が見事です。Rimg0396降っていくと剣山荘が見えてきました。13時30分剣山荘2450mに到着。Rimg0397受付をして、明日は剱岳から北方稜線へ行くと告げますと、「ガイドなしだと初めての人は難しい、アイゼン、ピッケルは持っていますか」「はい、ロープもハーネスも持ってます、コース検討もしっかりしてきました、富山県警へ登山計画書も出しました」で許可を得ました。剣山荘は3年前に建て替えたばかりで、お部屋は畳の香り真新しい個室にふかふか布団。トイレも洋式水洗です。久しぶりの山小屋がこんなにきれいだとはびっくり。10月半ばには小屋仕舞いなので沢の水を止めているのでシャワーはありません。明日は早出なので朝食はお弁当にしてもらいます。きれいな食堂でビールにおつまみで憩い、クロユリのコルまで散歩です。7月にはクロユリが咲くのかしら?ガスっていて何も見えません。夕食は立山を常温でいただきながらハンバーグでした。玄関で九州からフェリーで来たという登山客と歓談。20時に就寝です。

10月3日 晴れ 4時起床、前日にもらったお湯にカフェオレを溶かして飲み、5時に懐電を点けて出発、玄関は結構な年齢の方々でにぎわってました。
5時半一服剱2618mで前剱を見る。Rimg04026時半前剱2813mに到着。Rimg0405前剱のすぐ傍らにつがいの雷鳥がいました!尻尾が少し白くなりつつあるのが冬支度の前触れかしら。
Rimg0407平蔵の頭の鎖場を過ぎ、平蔵のコルを通過して、7時半にカニのタテバイです。Rimg0409結構腕力も使って登って、ほっと一息。さあ剱へもう一歩です。
Rimg04108時に剣岳2999m到着。クマは44年ぶりの剱、私は初めての剱です。夏は大賑わいだそうですが、今日は8人だけの山頂です。Rimg0413さあ朝食を食べてお茶を飲んで、ヘルメットをかぶって8時半に北方稜線に踏みいれました。Rimg0416長次郎のコルまでは稜線を行きます。9時に長次郎のコル。コルから右上するルンゼを登り、長次郎谷に身を乗り出すようにカンテをまたぎ、岩棚を右に進み岸壁にへばりつきながらカニの横這い。Rimg0421ルンゼに降りて大岩をまたぎます。
Rimg0424大岩の間から稜線に上がり、池ノ谷乗越まで岸壁を下ります。Rimg0425下調べでは大変そうでしたが、ホールドがしっかりとあったのであまり高度感なく降れました。下から見上げる岸壁、池ノ谷乗越が10時15分Rimg0429池ノ谷ガリーを下ります。Rimg0431しばらく降ると右手の岩に残置ロープが見えるので登ってしまいました。これはチンネの基部を登る岩屋さんのもので来てはいけなかった。30分のロスでまたガリーに戻り、ガレガレをどんどん下ります。岩峰が終わると三の窓へと出ます。11時にレーズンクルミ五穀パンにカマンベールを挟んでランチ。ガスっていて発射台といわれる小窓の王を巻く登り口が分かりません。ちらっと見えたスラブが発射台に見えたのでクマが登ってみましたが、急だし一枚岩が怖いし、どうもこれではない。30分のロス。降りてみるとガスが晴れて下の方にそれらしき登り斜面が見えます。ガレガレを下ると右手斜面に古いロープが見え、沢状の斜面でさっきの岩場よりずっと登りやすい、発射台という名前に惑わされました。古いシュリンゲやロープが落ちています。12時40分小窓の王を巻いて池ノ谷側から剱沢側に乗り越して大岩まで下ります。ここには9月まで雪渓が残っていたようですが二本の雪渓は消えていました。しばらく草付と岩の間をトラバースして小窓の頭と池の平山への稜線に出て13時40分小窓に到着。池の平への標識がある。Rimg0435ここから小窓雪渓に降ります。グリセードで降りたいのですが、なかなか思うような斜面になりません。アイゼンは不要でした。Rimg0437右手に第一の滝を見て、次に大滝が見えてくると左手に鉱山道の入り口のペンキ印が見つかります。14時
Rimg0439ここから鉱山道に這い上がります。あとは鉱山道を辿るのみです。Rimg0440リンドウが沢山咲いていて、秋の山が疲れを癒してくれます。Rimg044314時45分モリブデン原石の表示がありました。レアアースかしら?すぐに平の池が見えました。人がいるぞ!人っ子一人いない北方稜線の後なので感激です。Rimg044615時池の平小屋に到着。Rimg0445池の平小屋のおじさんが出てきてくださり、「北方稜線は凍ると危ないので早月小屋には入れないように言ったんだけど」とおっしゃる。そんなこと言われたってまだ暑いぐらいだったのでラッキーでした。池の平のお地蔵様とリンドウの向こうに平らの池。Rimg0448さあまだ仙人峠から仙人池ヒュッテまで歩かなければ。最後の登りです。峠を過ぎると木道が出てきて15時半仙人池ヒュッテが見えてきました。Rimg045115時45分仙人池に到着しました。感無量です!Rimg0454仙人池ヒュッテはカメラマンで大賑わい。ヒュッテの29歳の若主人が熱いお茶をくださいました。美味しく頂き、ほっとしました。彼のおばあ様が有名なヒュッテのおかみさんでしたが一昨年に降りたそう、会えなくて残念!木の古い山小屋らしいヒュッテです。さっそく名物のヒノキのお風呂に入れてもらいました。汗を流せてほっとします。古希の方二人との相部屋です。夕食には地酒で富山名物黒つくりをいただきました。山芋の酢の物、お肉にサバの味醂干。相席の方々と山小屋談義が弾みました。20時にはおやすみなさい。

10月4日快晴 4時起床、5時朝食。今日は阿曽原温泉から水平道を欅平まで11時間の行程です、朝の仙人池。Rimg04566時に出発。カメラマンはまだ池に集まっているようですが、私たちは先を急ぎます。急な道を下っていきます。谷の間から温泉の煙が見えてきます。7時10分仙人温泉到着、水道管から水をいただきます。釣り橋で右岸に渡り、山腹を巻きながら尾根に乗り上げます。(昭文社の2005年版のエリア地図ではずっと左岸になっています。)Rimg04578時梯子だらけの急坂を一気に下ります。ガンガン降ると仙人谷ダムが見えてきます。仙人谷まで降りてほっとします。エリア地図の間違いにまだ気が付きませんでした。梯子を降りてダムの中に入り込みます。9時硫黄の臭いのする熱気のこもるトンネルを行くとトロッコ待ちの方がいて「あと5分でトロッコが来るよ」「乗せてもらえるのかなあ?」「ここで働いている人だけヨ、5時間歩けば欅平ですよ」仕方ない歩きましょ、トンネルを抜けて関電人見平宿舎の横を通り、阿曽原に向かう急登が辛いものでした。エリア地図と違うので狐につままれたようでした。10時に阿曽原温泉が見えてきました。温泉小屋の前で休憩。お水をいただき、しばらく登って水平歩道へ。11時50分折尾大滝に到着。12時半大太鼓といわれる岩の上の道を通過Rimg045813時に懐電を点けて志合谷の長いトンネルに入ります。足元には水が流れています。13時50分ダムを作るためにこんな岩をくりぬいたり、トンネルを掘ったり凄いところを荷を担いで通ったのですね、人の力って凄い!Rimg0462水平歩道はまだまだ続きます。
Rimg046515時に高圧線塔の下で休憩、もう欅平のトロッコ駅のアナウンスが聞こえます。急坂を下りていきます。500mの下りです。15時半欅平駅に到着。お疲れ様でした。
トロッコで宇奈月に出て温泉に浸かり、コーヒーをごちそうになりました。ありがとうございました。宇奈月ビールを片手に電鉄で富山に出て、京大山岳部御用達の初音に向かい、76歳のおかみさんに白エビ、ガセエビ、バイ貝、イカのお刺身を作ってもらい、ぬる燗でいただきました。スグリ菜のお浸し、お野菜に飢えていたのでお惣菜が美味しかった!いつまでもお元気に続けてください。


 

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